練習をしていて、いまいちしっくりこないなぁ
うまく伝わらないなぁ
ということはありませんか?
スペインメソッドの指導者講習会では色々な刺激を受けましたが、
その中でも今回お伝えすることは普通と言えば普通なんですが、結構私の中では「目からウロコ」でした。
コンシグナ(ス) というものです。(複数だと複数形のs(ス)がつくのだと思います。)
簡単にいうと、日本版の「キーファクター」のことです。
よくサッカーの指導実践の指導案や、指導書などに書かれているものですよね。
例えば、以前も本ブログで少し説明した「ビルドアップ」がテーマだったら
日本でのいわゆるキーファクターとしては
・パス&コントロール
・攻撃のプライオリティー
・観る(相手・味方・スペース・・)
・ポジショニング
などが多いところでしょうか
実際私も、B 級ライセンスを取得するまではこんな感じでした。
これでもいいのですが、これだと漠然としていると思いませんか?
例えば、
パス&コントロール って、いつ、誰が、何をどうするの?ってことですよね。
だから、コーチ側も現象を追うことが多くなってしまって、なんとなく自分のイメージしていたプレーがでた時に褒めるって感じになってるのではないでしょうか?
褒めれるなら、マシな方で、なかなかうまくいかないなぁ〜ということもありますよね。
(特にビルドアップはなかなか難しいテーマだと思います。)
これをスペイン版キーファクターのコンシグナスなら、どの様に指導案の準備をしていくかというと…
・特にGKからのパスは、強めの早いパスで、相手の遠い方の足にグラウンダーのボールをつける
・パスを受けた選手は、前にスペースがあったら運ぶドリブルでスピードを上げずに前進する
・相手のプレスが強くても慌てずに、半身になり、腕でブロックしながら、遠い方の足でコントロールする
みたいに、準備しておきます(本来は、もっといっぱい準備します😀)。
何が大きく違うかというと、
・より具体的
・口語的
つまり、実際にトレーニングの時に選手に声かけする言葉をそのまま準備しておくってことなんです!!
これ、皆さんは準備していますか?
ぜひ、やってみてください。
トレーニングがメチャクチャやり易くなりますよ☺️
メリットは
改善したい現象をかなり具体的にしているので、フリーズポイントがはっきりしています。
具体的に想定しているので、選手への説明が短時間に、ポイントをついたものになります。
具体的に想定しているので、トレーニングのオーガナイズ(場面設定)もより、練ったものになり、練習の質自体が高まっていきます。
など、かなり違ってきますよ。
なんだ、そんなことか
と思うかもしれませんが、ぜひ実行を!
やってみると、なるほどなーと感じると思いますよ。
これは坪井氏の著作にも、他のサイトにもあまり記述されていないサッカー用語ではないでしょうかね?
サッカー関連本に割と目を通していますが、“コンシグナス“に言及しているものはないかと思います。
スペインってすごい。と単純に感動しましたね。
以後は、トレーニング作成の時にはコンシグナスを必ず考えてから、向かっています。
オーガナイズを考えて、コンシグナスを挙げていく順番でメニューをいつも作っていくんですが、
やはり、コンシグナスを考えているうちに、ここはこの現象を出したいから、オーガナイズを変えなきゃな・・
ってな具合で、いい方向にマイナーチェンジしていくことが、常です。
そんなことをやっていると、より良いトレーニングになっているはずです。
良いトレーニングは良いゲームに結びつき、選手の笑顔につながります。
もし、このブログを読んでくださっている方は、良いトレーニングを作りたい、したい。
と思っている方ばかりのはずなので、この考え方で少しでも、選手が上手になることを心からお祈りしています。
スペインでのコーチングメソッドについては、かねてからおすすめの坪井健太郎氏の著作がとても分かりやすく、目から鱗の情報が多いですよ。
リンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください! オススメです。
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