サッカートレーニングメニュー作成に王道なし

「誰でもすぐ出来て、誰に対してもすぐ効果のある魔法の練習メニュー」 
なんてネット上にあるとついクリックしてしまいますよねー😅
でも断言できますが、そんな虫の良い話はないです。
たくさん見る練習メニューは、参考にはできますがそのまま使うと何かしっくりこなかったりして、上手く行かないことになるかと思います。もちろん、いわゆるドリルトレーニングなどなら、多少個人スキルの上達はあるかと思いますが、一番大切なのは

今日の練習で、何を身につけさせたいか? 週末のゲームに向けて、今日はどんな位置付けなのか?

です。
 そこがボケていると、何となくそれなりにトレーニングにはなっているけど、結局何のための練習だったんだろ・・と終わってから自問自答することになると思います(私も良くありました)。
大福屋に大福を買いに行ったのに、ケーキも売っていて、プリンも売っていて、胡麻団子もあるし・・結局スイーツが食べれたけど、ここって何屋さん??・・みたいなボヤッと感ですかね(分かりづらかったらすいません💦)

 そうならないために、日本の指導者講習でも発信されていると思いますが、
トレーニングはアップ・TR(トレーニング)1・TR2・game(形式)のような一般的な流れでいうと、基本的にはアップからしっかりと系統立ててプランニングされており、繋がっていることが必要です。
 
 このためのコツとしては、当たり前ですけどゲームから逆算することです。
 ゲームでどんなプレーをさせて終わりたいか、だからTR2まではここまでを身につけさせよう、だからTR1はここを身につけさせよう、その導入としてアップはこんな動きや判断を入れてみよう・・みたいな感じです。
もうやっているよ! という方は、それが私は正解だと思っています。そのまま質を高めていきましょうね。

 ところで、アップ・TR1・TR2・gameのうち、皆さんはどこに一番重点をおきますか?

 私は、「TR1」だと考えています。

その日のトレーニングの一番身につけさせたい部分をしっかりTR1で落とし込まないと、TR2でもうまく行かないし、もちろんgameでも出したい現象がなかなか出ない・・ということになってしまいがちだし、何だか指導者が無理やり誘導してその現象をさせているような感じになってしまいます。
 ですから、私はTR1に一番力を注いでトレーニングをしていますね。gameまでいくと、あとは微調整と復習みたいな感じになると思います。TR1が肝!です。
 


だから、ゲームを分析する力が必要なんです。何かをうまくなるための練習なんですから、ゲームの中から課題を見つけられなければなりませんよね。そして、どんどん余計なものを削ぎ落としていって、テーマをより具体的なものにフォーカスして、さらに一日のなかでフォーカスした内容のTR1にしていくと選手もわかりやすい練習になっていきます。

ちょっと抽象的すぎて難しいかもしれませんが、明日の練習メニューを考える時に、よりテーマをフォーカスして作ってみてください。少し選手の変化を感じるかもしれませんよ。自分の指導にも変化があると思います。
ある意味これが魔法かもしれませんね。なんちゃって。
おあとがよろしいようで。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サッカー指導20年以上。
国体、トレセンなどにも関わる現役指導者です。
少しでも有益な情報をお伝えしたいと思います。

コメント

コメントする

目次