前回の記事では、局面を定義すると分析しやすくなり、サッカーがわかりやすくなることをお伝えしました。さらに、その定義はその指導者ごとの定義づけが重要であることもお伝えしました。
その中で、一般的には4局面に分割されるサッカーの局面を私は9局面で理解しているとしました(多いですかね)。
この話をしていると、オタク扱いを受けることがあります笑
でも、サッカー言語の定義づけは指導者ごとで良いと本当に思います。
脱線しかけそうだったので、話を戻します。
さて、ではまずは皆さんご存知の4つの局面の私なりの定義づけのまとめです。
注:あくまでも私の個人的な定義づけです。年齢、その他状況によってはマッチしないこともありますのでご注意ください。なお、まだ未完成な部分もありますし、常にプレーモデルは変化するものと考えているため、今後加筆、訂正もありえます。
4局面 ー1 攻撃のフェーズ ー
【攻撃の定義】
自チームがボールを保持し、チーム全体が意識も、プレーも相手ゴールへ向けて起こすアクション。裏返すと相手チームは守備陣形を整え、攻撃を迎え撃つ状況となっていることになる。
4局面 ー2 守備のフェーズ ー
【守備の定義】
相手チームがボールを保持し、チーム全体が意識もプレーも自ゴールを守備し、相手ボールを奪おうとするアクション。
守備のアクションは、フィールド上の各ゾーンによって、そのタスクが異なる。
☆ZONE3(相手陣内の深いところからのハードプレス)の守備
注:ZONEの定義は今後紹介予定です。ZONE3はいわゆるアタッキングサードとご理解ください。
基本、相手GKにもプレスをかけるほど、前線からの激しいプレッシャーを与えて、高い位置で奪う、もしくは精度の低いロングボールを蹴らせて回収することを目指す。
1トップや2トップの時、相手のビルドアップ方法の変化など、前線の状況によって追い込み方は変化することになる。
☆ZONE2(いわゆるミドルサードの位置)からの守備
基本、最初のプレスラインは相手陣内のセンターサークル頂点にハーフラインと並行な仮想ラインを引き、そのライン上にボールが前進してきたときに守備がスタートととなる。
これについてもトップの枚数や相手の変化によってその追い込み方が変化する。
☆ZONE1(いわゆるディフェンディングサードの位置)からの守備
狙ってこの位置からの守備をすることは基本的には、私はあまり好まないですね。
ともすれば、守るべきゴールがすぐに迫って守備をしなければならず、ミスが2回ほど連続してしまうと決定的な場面となってしまう可能性が高いですし、
それでも守れる守備陣がいるのなら、粘り強くゴール前を固める(カテナチオ)ことは可能かもしれないけど、90分間守り切り、少ないチャンスを前線に繋げようとする強固なメンタルと守備力が自チームの守備陣にあるという自信がなければ、かなりオーガナイズしなければ難しい試合となってしまうと考えるからです。
ヨーロッパのサッカーでも、最近はこのような”ゴール前にバスを並べる”ような守備(海外ではベタ引きのゴール前を固める守備をこのような表現をします)ではなく、ZONE3から守備を始めて、これがはがされたときには、一時撤退をしてから守備組織を整えて、もう一度守備を始めるといった2段構えの守備方式が多く取られています。その方が奪うチャンスが増えるということです。まぁ、その分、要求される運動量はかなり増えていますよね。
以上、とりあえず2つの局面です。
皆さんの考え局面の定義と比べてみて、いかがだったでしょうか?
何べんも言いますが、違っていて当然です。
しかも、これはそのときによって、どんどん変化していくと思います。日々サッカーは進化していますからね。
途中で、守備の仕方についても少し言及しましたが、より詳細についてまた後日ってことで😁
今回はここまでにしますね。
ちなみにおすすめの本リストでもお伝えしていますが、局面など、サッカーを戦術的な面を総合的に基礎からもう一度、もしくは始めて学ぶ方には次の元日本代表監督の岡田武史氏の著書がおすすめです。ジャンプほどの分厚さですが、読みやすく、参考になることがたくさんですよ(その分値段が高いのが玉に瑕・・💦)。
詳しい紹介はこちら↓のページで、紹介もしていますので合わせてよろしくお願いします!
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