サッカーの9局面とは④

 さて、局面シリーズの4回目は、4局面プラスα の8つ目です。
 これらは私の感覚の局面分割になりますから、なんとなくやっている方もいると思いますが、再確認の場にでもなってくれればありがたいですね😀

注:あくまでも私の個人的な定義づけです。年齢、その他状況によってはマッチしないこともありますのでご注意ください。なお、まだ未完成な部分もありますし、常にプレーモデルは変化するものと考えているため、今後加筆、訂正もありえます。

4局面プラスα ー8 「set play」のphase ー 

【set playの定義】

ゲーム中に行われる kickoff・throw in・corner kick・goal kick・free kick・penalty kick  時に行われる止まった状況からの再開の場面。再現性が高く、kickoff・throw-inがないゲームはほぼ無い。

たくさんの可能性があるサッカーの中で唯一計算しやすい、最も練習し易い局面である。
ただ、にもかかわらず、意外にコーナーキック・フリーキック程度を少しやる程度のチームが多いのではないしょうか?

なーんだ。セットプレーか。と思ったあなた。
本当に、できる出来ないを問わずオーガナイズされたセットプレーを整理できていますか。
また、選手たちはピッチの中で再現性を高くプレーしていますか?

セットプレーがない試合は0です

各チームもっとセットプレーに時間とパワーを注ぐべきだと個人的には思っています。
コーナー。ゴール前のフリーキック位はなんとか準備しているかもしれませんが、
位置ごとスローインはデザインされていますか?
ゴールキックの時のプレーの選択肢はいくつありますか?

以前、かなり戦力的に厳しいチームを率いていた時にもちろん相手チームに押されてしまうわけなんですね。

でも、それ(押し込まれる)がある程度想定されるなら、発生するセットプレーもある程度準備できるんですよね。

例えば、相手のコーナーに対しては守備は当たり前に準備しますが、逆転の発想で攻撃のフェーズにもしちゃいます。
つまり、時間帯や得点状況によってはある程度ゴール前はGKと数人のDFにゾーンで守らせて、相手がキックする瞬間に3・4枚をスーッと上げさせるんです。

Soccer game tactical scheme. The scheme of the game. Strategy. Tactics. On the chalkboard. For your design. Vector chalk graphic on black board



そうすると、攻撃の頭が90%の相手チームの反応は遅くコーナーを回収できたらいきなり数的優位のカウンターを実行できることになります。

たとえ、バレバレになってもこちらが3枚前線に上げたら、相手チームは大体、守備陣を一枚プラスにしたいと考えますからね、DFを4枚に戻すわけです。

そうなると、今度はCKのゴール前に攻撃にかける人数は、GKを除けば6人です。そのうち1名はキッカー。1名はこぼれ球要員。となると実際は4人しか飛び込んでこないんですよね。

それならGKと少数のDF人でも守れちゃうんですよ笑。

というような、駆け引きを繰り返していくと、相手は割と混乱してペースを乱していくことも結構あります。

それ以外でも、ゴールキックも相手がこうしてきたらこうしよう。
相手がここに食いついてきたら、ここをターゲットにしよう。
CBからのビルドアップが難しい時は、ここを意図的に1vs1にしてターゲットにしよう。その時の競り合いとセカンドに関しては、以前にアップしたevenの局面でトーレーニングした対応でいこう。

のように、複数の選択肢を用意していくわけです。

細かなものは、長くなっていきそうなので割愛しますが、自チームの状況、相手チームの状況、グラウンドの特徴など色々な条件を利用して、逆に有利になるようなセットプレーを構築することは絶対に可能です。

それなのに、前述したようにあまり準備していかないのはもったいないですよ。

サッカーの試合はかなりの確率でセットプレーの得点で決まりますよね。

しかも、準備は自分たちのタイミングでやらせてくれて、相手が奪いに来ることもなく、再現性が極めて高い

こんなオイシイ場面が転がっているのだから、もっと有効活用しましょう。

今まで取りこぼしていた勝ち点が、意外に手に入れられるかもしれませんよ。

みなさんが、セットプレーで得点できることお祈りしていますね☺️



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この記事を書いた人

サッカー指導20年以上。
国体、トレセンなどにも関わる現役指導者です。
少しでも有益な情報をお伝えしたいと思います。

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